もう…ホント、スクリーンの中のあたし…黙って。


「言ってんじゃん。“ちゃ”って」


紫恩が、白い目であたしを見てきた。


乱闘場面も撮られてるし、方言も入ってるし、あたしのバラ色の高校生活…オワッタ。

…わずか2日目で。



「…待てよ。“ちゃ”って、なんか聞いたことあるっ」


腕を組んでスクリーンを眺めていた凛太郎が、急にノートパソコンを開けて、カタカタとキーボードを打ち始めた。