「…バカ言え、蛍!お前を追いかけられるなんて、フツーの人間じゃ無理に決まってるだろっ。それこそ、サルとかー…」

「だからっ、こいつはサルなんだって!…いや、そんなかわいもんじゃねぇ!こいつは、ゴリラだ!」


…また言ったな。


あたしは、ギロッと蛍を睨みつけた。


やっぱりこいつは、もう1回シメておかないとっ…。


さっきの紫恩に摘まれていた状況と違って、飛鳥とかいう男の前に放り出されているあたし。