「だろ?さっき、そこで拾った」


ダーツをしていた男と、紫恩とかいう男があたしの頭上で話している。


…拾ったって。

まぁ…、あながち間違いじゃないけど…。



喧嘩と運動神経には、わりかし自信のあったあたし。


夕霧島にいたときは、ガキ大将たちをまとめ上げ、島一番の不良と呼ばれていた。


それに、もともと運動はできる方だったし、夕霧島の森で遊んでいたおかげで、身体能力も勝手に上がっていった。