サル男が、待ってましたと言わんばかりに歓喜の声を上げる。


現れたのは、コンビニの袋を手にぶら下げた、身長180センチはあるであろう…細身の男。


黒に近い紺色のブレザーに、グレーのズボン。

“蛍”とか呼ばれたこのサル男と、同じ制服を着ている。


…ということは、このサル男の仲間。


つまり、2対1の状況…。



「…蛍。そいつ…だれ?お前の女?」