あんな写真が出回った日には、あたしの高校生活…破滅と言ってもいい。


でも、その証拠となるはずの写真も、メモリーごとガラクタにしたわけだしっ。


これで、安心して過ごせー…。


『待てやっちゃ!!』


ふと静かな路地裏に、聞き慣れた声が聞こえた。


まーまー。

あたしの声じゃない。


追いかけるので必死で、なんてはしたない言葉を…。


お嬢様には、あるまじきー…。