恭介が開けてくれた扉を通って部屋に入る。

二人はテレビゲームをしていた。

茉莉が翔の足に座った状態のままで……


はぁあぁーー!もうーー!!

しょうがない、しょうがない


そう自分に言い聞かせてテーブルにトレイを置く


「二人共、夕食出来たわよ」

「あー!!俺のゲーム勝手にやるなよ!!アイテムとかつかってないよな!?」

「ちょっ恭介!オムライス落とすからテーブルに置いてからにして!」


ほんと危なっかしいわね。
落とされでもしたら……うん、間違いなく掃除だ。しかも私が!


「お、おう悪い」


恭介はオムライスのトレイを置いて翔達の元に向かう。

たかがゲームと私は思ってしまうんだけど、されどゲームなんだろうな。

確かに楽しいから好きだけど皆でやるから良いだけで、一人でやりたいとまでは思わないかな。

「ねぇ、ゲームは1回中断して冷める前に食べようよ」