女々しいと自分でも思うんだけどね……
もういっその事誰かと付き合えば気持ちが変わるのかしら?

私が翔と一緒になるなんて天地がひっくり返ったとしても有り得ないのだから潔くあきらめるべきなのかもしれない。

はぁ……いくら考えても纏まらないのだから今日はこの事を考えるのはもう止めよう。



それからは真面目に夕食作りに専念していた。

オムライスだけでは味気無いと思い安売りの時に大量に買った玉ねぎを使ってオニオンスープも作ってみた。

玉ねぎを切るのはいつまで経っても慣れなくて、今回も涙を目を潤ませながら漸くの思いで作りあげた。

オムライスには各々の名前をケチャップで書いて完成!

うん。我ながら上出来!

「すげーいい匂い。全部出来たなら俺、テーブル運ぶぞ!」

匂いに釣られてか恭介が手伝いをしにやってきた。