それからお互い思い出して再会したのも何かの縁だからって連絡先を交換して連絡し合うようになった。
「そうかー、俺達が再会してもう1年半経つんだな。
ハハッ中々濃い1年半だったよな」
「ふふっ確かにそうね。常に一緒に居た記憶しかないわ」
休日もこうやって誰かの家に集まって過ごす事が多い。
大体は今日みたいに私たちのマンションに翔達が来てダラダラと夕方まで過ごして解散する。
「常に一緒って言われてみればそうだな。授業ぐらいだもんな離れてるの」
「そうね。でも今年は同じクラスだから授業中も一緒だね」
クラスが一緒というのに嬉しさが込み上げてきて口元が緩む。
去年は茉莉と翔が同じクラスで私は離れてしまっていたから茉莉を迎えに教室に行くのが苦痛だった。
見つめ笑い合って会話している二人をいつも遠目で見て、私一人胸を痛めていた。
もうあんな想いをしなくていいと思うと自然と心が軽くなる。