((ええ、それでは自己紹介をしてください。ちなみに私は南沢 天 (みなざわ たかし)だ。))
「「「よろしくお願いします〜!」」」
教室に入った瞬間、放った担任の一言。
眠たいのにな、、、。
((副担任は今日は不在なので、次来た時に挨拶してもらうってことにして、、じゃあ出席番号1番から。))
『はーーい!』
と、まあこんな感じで挨拶は進んでいった。
((じゃあ次は、古崎さん、お願いします。))
「、、、」
((古崎さん??))
「小結!呼ばれてんぞ!」
「ん?あぁ」
「小結は人の話を聞かないしすぐ寝るしって、、駄目ですね。夜な夜な徘徊なんてしないでちゃんと寝てください。」
「分かっとる。」
この二人、尾坂 奏 (おざか かなで)
清水 翔 (しみず しょう)とは、同じクラスになった。
クソ眼鏡が奏。
うるさい奴が翔。
はぁ、早く寝たいぞ私は、、、
言葉遣い治さなきゃだな、、
「私は、古崎 小結だ…です。
特技は、ぼうそ…寝ることです。
よろしくな。」
あ、最後言葉遣いいつものになってしまったが、まぁいいか。
「「よろしくお願いします!!」」
((こ、古崎さん、、よろしくお願いします))
「おい、奏。みんな顔赤いぞ。
最後のちーーーさな微笑みでやられのか?」
「翔、、、、そうなんじゃないですか?」
「(奏、隠しきれてないぞ。
顔が赤いの。)」
「言葉遣い、、頑張ったぞ、、」
「よく頑張りましたね、小結。」
「おう、、」
「てゆうか小結!お前暴走が特技って言おうとしたな!」
「いや、正しくは暴走と喧嘩だ。」
「、、、さ、皆さんの自己紹介も終わりましたし、次は部活動見学ですよ。」
「ま、頑張りたまえ。私は理事長室にいる。」
「分かりました。」
「じゃ、よろしく。」
はぁ、これだから疲れることはしたくないんだがな。
いつの間にかこの大きなドアの前に来ていた。
私はコンコンとノックした。
「はい。」
やっぱり恭の声は低くて心地がいいな。
「来たぞ。」
「お、来たか。」
「お、みかんとココア。」
「同時に言うなよ、、
用意してくれって言ったのは小結だろ。」
「まぁ、そうだな。」
「てゆうか挨拶、思わず笑いそうになったぞ。」
「恥ずかしいからやめろ。」
全く、このじじいは、、
、、、このみかん甘いぞ。
「ぶつかることもあると思いますが、、」
「、、。」
「分かったから、その睨みやめろ。蛇に見下ろされてるようだ。」
「ふ、これで怖いとか言ってんのか?先代。」
「もうおじいちゃんだからのお。」
「恭はまだ27歳だろ。若すぎる理事長様だな。」
「その27歳にじじいって言ってくるのはどこのどいつだ?」
「、、さ、ベッド借りるぞ。」
「はあ、何時に起こす?」
「じゃあ、四時間目の中間で。」
「中途半端だな。」
「………」
「ほんっとに小結は寝るのが早いんだからなあ。無理すんなよ。小結。」
「(分かってる。)」