【今日も君は可愛いですね】
【ふふ、照れているんですか?】
【ほらほら、泣かないで?
僕が絆創膏を貼ってあげますから、ね?】
【小結ちゃん?お元気ですか?】
【まーた小結ちゃんは怪我して帰ってくるんですから!】
あぁ、懐かしいな。
会いたいなあ。
「1年生代表古崎 小結(こさき さゆ)さん」
「はい。」
「挨拶をお願いします」
「はい。」
いや待て待て待て、なんで呼ばれてる?何も聞いていないぞ。どういうことだ。という意味も込めて奏の方を向く。
「が・ん・ば・っ・て・く・だ・さ・い」
「ふっ。(後で覚えておけ、クソ眼鏡)」
「(やっぱり小結は怖いですね)」
あ、あいつらちゃんと来てるじゃないか。
欠伸なんかしよって。こんな微少女を拝めることなんてないんだぞ。
、、これはあれか、いわゆる頭がいい奴が挨拶するやつか?
へっ、私よりもあのクソ眼鏡の方が頭はいいのにな。
「(小結、絶対私より奏の方が頭いいって思いましたね、絶対小結、貴方の方が頭いいですからね、万年一位が)」
「(あの眼鏡に今馬鹿にされた気がしたんだが、、)」
手短に話すか、、。
「皆様、この学園では色々な行事があるのをご存知でしょうか?
ありきたりな言葉ですが、色々な行事がある中でぶつかり合ったりすることもあるでしょう。それでも、全力で精一杯頑張りましょう。
2年生、3年生の皆様、先生方、理事長様。何もわからない私達1年生をどうぞよろしくお願いします。」
挨拶なんかしたことないからわかんないが、、こんな感じか?
理事長様、様をつけてやったぞ、恭。
感謝したまえ。
「(な、なんとも斬新な挨拶ですね)」
「奏、こんなんでいいのか、、?」
「どうでしょう。でもあの美貌なんですから、許されるんじゃないんですか?」
「まぁ、、それもそうだな。
女子男子共に目がハートだ」
「本人は美少女ではなく、微少女と言ってますが、、。あれほど美しい方を見たことありません。」
「そうだな。なんてったって、あのお方のお嬢さんだからな。」
「あ、こっちを睨んでますよ。」
「おぞましい、、」
「、、?理事長って、恭さんなんですね。」
「ん?!あぁ!!!」
「声がでかいです。」
「ほら、小結も睨んで、、寝てます。」
「恭さんに報告だな」
「(悪い顔をしてますが、ぶちのめされるのは、貴方ですよ)」
((それでは、2.3年生は教室に戻ってください))
「、、、」
ね、眠たいな。
副理事長がそう言った瞬間そそくさと教室に戻って言った上の学年の人たち。
「ふっ、別に歓迎されてないって訳では無いだろうが、酷いものだな」
「小結、、!」
「なんだ、、翔か。うるさいだろう。静かにしたまえ。」
「小結?貴方の挨拶はちゃめちゃでしたよ。」
「、、、まぁ、気にするな。」
((えぇ、それでは、各クラスの担任の指示に従って教室に戻ってください。))
「翔、めが、、奏。私のクラスは分かるか?」
「ぶふっ、、!
眼鏡、、!!眼鏡って言いかけたぞ!ははっ!」
「小結、、貴方って人は、、確かB組です。翔?静かにしてください。」
「ほうほう、じゃ行くとするか」
ゲンコツされた翔はほっておいてやろう。