午前6時47分
「ぐうううあああ」
眠い目をこすりベットから出て伸びをした。
「昨日は、、3時に帰って来たんだっけか?」
なんだ、結構寝てたのか。
あいつらが起きる前にさっさとお風呂に入って準備するか
これでも身だしなみはちゃんとしている
雪のように真っ白な腰まである髪の毛
目はスカイブルー。
「ふっ、アニメの世界の主人公か、私は。」
私は脱衣所にある鏡に向かってそう言い放った。
別にこの容姿が嫌いってわけではない。
一昨年までアメリカにいたので目はカラコンで誤魔化さなくても良かったし髪の毛もそこまで気にしてなかった
だが日本はこの目と髪をまるで
〝気持ちが悪い″とでも言うような目つきで見てくる。
「そんなに気持ち悪いのか、、」
私はどうでもよくなりお風呂に入っていった。
そこからは簡単だ。髪の毛を洗い体を洗い歯磨きをして顔を洗って、髪の毛を乾かしアイロンでストレートにしたら制服を着てカラコンを付けて終わり。
「疲れたな。これは、学校行かなくていいのでは、、?」
家の都合で私は中学2年生で海外の有名な大学を卒業している。3年の時は、1年の間に精神的に鍛え、体力も鍛え、頭も鍛え、と修行を積んだ。
「はぁ、、」
今日から高一だ
バイクで行ってやるか。
まあ、早速理事長室に呼ばれたよな。
あいつらに書き置きしておいたが、ちゃんと読んだのだろうか、、
てゆうか、、、
「いいじゃないか、バイクくらい。」
私は荒々しくドアをノックした
「どうぞ」
この人怒ると怖そうだなあ。とても低い声、だけど心地がいい
「失礼します」
「君かな?入学式早々バイクで来たのは。」
「はあ、」
「そしてその髪の色。違反ばかりだなあ」
「はあ」
「そしてその態度。顔も上げないとはな。」
「はぁ、、」
(この人の声心地いいな、寝そうだ、、)
「先代にその態度とはやっぱり小結だなあ」
「は?」
自分でも驚く素っ頓狂な声
「なんだ、恭か。」
「なんだ、とはなんだ。小結。」
「髪。わかってて言っただろ?」
「くっくっ」
「ほんとクソジジィだな」
「こら、笑顔で言うな。」
「バイクは許してくれないか、恭。」
「、、、まぁいいだろう。
目はカラーコンタクト入れてるんだな」
「ふっ、あたり前田のクラッカーだ。」
「ははっ、変わってないな。」
「あと、部屋借りるぞ、眠くて仕方がない。」
「別にいいが、、今は入学式に参加してこい。強制だ」
「、、、。また後で来る。
その時にはこのか弱き少女にホットココアとみかんと寝床を用意しておいてくれ。」
「くれ??」
「、、、ください。」
「はいはい総長様。」
「その呼び方は堅苦しくて好まない。てゆうか感謝してる。恭。あんたじゃなきゃバイクの許可なんて下りなかった。
じゃあ、後でな、理事長様?」
理事長室の扉が閉まると同時に
「何も変わらないな、小結。」
愛おしい人の名を呼ぶように、小結と呼ぶ恭がいた。