次に目覚めると、まだ10時過ぎだった。
今日は夕方からバイト行くだけやし、もう少し寝よう。
あたしはそう思って、翔ちゃんにピタッとくっついて もう一度目を閉じた。
すると、翔ちゃんがあたしを呼んだ。
「マナ‥?」
あれ、翔ちゃん起きてたん?
「ん?」
「ずっと‥ずっと一緒におってな‥‥?」
「‥!!!‥‥‥うん」
なんや‥寝言かあ‥‥
でも、寝言ってわかってたけど あたしは翔ちゃんにこう言った。
「翔ちゃん、マナはずっと翔ちゃんの隣におるよ。翔ちゃんがいいなら、ずっとおるよ」
翔ちゃんは何も言わずに、寝息をたてていた。
伝わるはずない、
わかってるけど 溢れ出しそうな想いをどうしても口に出さずにはいられなかった。