扇風機の風でほとんど髪が乾いた頃、翔ちゃんが頭を拭きながら ベッドにドスッと座った。
「翔ちゃん、上着てよ」
あたしはベッドにもたれて座ってたから、できるだけ横を見ないようにして そう言った。
「お前なに純粋ぶってるん~!(笑)」
‥純粋なんやけど。
実は半年付き合った元彼とも、結局最後までしないまま。
よくわからんけど、あたしはまだ処女だと思う‥?
まあ見た目が見た目で ノリがノリやから、すぐ遊んでそうに見られがちやけど。
あたしは、むぅっとスネた真似すると 翔ちゃんはあたしをベッドの中に引っ張った。
え、え、ええ!
ちゅーしてくれた‥
もう翔ちゃん酔ってないやんなあ?
マナ、翔ちゃんの家で ベッドの中で ぎゅーってされて ちゅーされて‥‥
マナ‥幸せかも。
たとえ翔ちゃんに彼女がおったとしても。