「え‥翔ちゃん!片付けしやんの?汚すぎる!!」


散々緊張したあたしの翔ちゃんちに入って第一声。


緊張もぶっ飛ぶ程の散らかりよう。


翔ちゃんの几帳面な性格からは想像できなかった。



「1人暮らしなんて、こんなもんやってー(笑)」

「なら、マナは1人暮らしなんかしたくないね(笑)」

「お前うるさいなー!じゃあ風呂入ってき、風呂!その間に片付けとくから」


翔ちゃんはそう言うと、飽きっぱなしのクローゼットからTシャツとジャージとタオルを出すと、あたしに手渡した。



「お風呂どこ?ここ?」

「うん、そこ」



あたしは言われるがままにお風呂に入った。