「お前さっさと歩けー!」

「ふあーい」




駅まで歩いてる間、翔ちゃんは手を繋いでくれなかった。


きのうはずっと繋いでくれてたのに‥やっぱりきのうは酔ってたからなんかなあ。

朝になると、翔ちゃんは今まで通りの翔ちゃんに戻ってた。




朝方の電車に揺られながら、あたしは独り言のように言った。


「なーんか学校だるいなあ。今日やっぱりサボって家で寝とこかな」



すると 翔ちゃんが言った。



「じゃあ俺んち来いよ」