あたしはフラフラとホームのベンチに座りこんだ。 あ‥雨やんでる‥ そんな脳天気なことをいくら考えても考えても‥あたしの目からは涙が溢れるばかりだった。 翔ちゃんが笑ってくれるなら、あたしはいくらでも笑うつもりやった。それは今まで全然苦痛じゃなかった。 ‥でもなあ、 今日初めて笑うのが辛かった。 あたしはベンチに座ったまま 雨のにおいの中で、泣き続けた。