そして 定休日の前日。
工事のために少し片付けるので、ラストオーダーを22時にしていた。だから、あまり休みのないアルバイトを気遣って、店長がアルバイト全員を22時上がりにしてくれた。
「みんなでまかないとか新鮮ー!」
みんなの分の水を入れながら、知恵ちゃんが言った。
みんなって言っても、知恵ちゃんの彼氏─祐介くんは内定者パーティーのためにきのうから東京に行ってるから、祐介くん以外の6人やけどね。
「明日は結局5人で予約したけど良かった?」
「うん。あたし祐介おらんと、潰れて帰られへんし‥今回は遠慮しときます(笑)」
どうやら今回の幹事はみいくんらしい。
知恵ちゃんは相当お酒に弱いらしく、知恵ちゃんの言葉に昔からいるメンバーの翔ちゃん・啓太くんは激しく頷いていた。
「じゃあ、あした6時半にHEP前で」
「はーい!」
あした楽しみやなあー!
翔ちゃんともっともっと仲良くなれますように!いつもはまかないもたまにしか一緒にならへんし、あの最初の1時間しかしゃべる時間ないもん。あしたはいっぱいしゃべれたらいいなあ‥っ