あたしは春休みと変わらず、ほぼ毎日17時から入っていた。

みんなは学校とか他のバイトの都合で18時入りだったので、いつも17時入りはあたしと翔ちゃんだけだった。


毎日1時間、2人で掃除をしながらたわいもない話をして 笑ってた。
18時からはみんな来るし、お客さんも入って話す暇もないから、あたしは毎日最初の1時間を楽しみにしてバイトに行った。





今日は翔ちゃんと何話そうかなあ。
翔ちゃんが笑ってくれるなら、
マナいっぱい笑おう。


学校から梅田までの電車の中で、毎日あたしはそんなコトを考えていた。







翔ちゃんはあたしが笑って話すと、どんなにイライラしてる時でも疲れてる時でも、『お前と話してたらなんかどーでもよくなってくるわ、笑けてくる!』って呆れて?笑ってくれた。

翔ちゃんが笑ってくれるのが本当に嬉しくて、あたしは毎日たくさん笑って話した。