それから少し経ったある日、朝10時頃にあたしの携帯が鳴り響いた。

その日も朝まで遊んでたあたしは、つい2時間前寝たところだったので かなりイライラした。




もぉ!なんで起こすんよぉ!

さっき寝たとこやのに!




あたしは誰からかも見ずに通話ボタンを押した。




「もしもし?」

「あれ?寝てた?」



あまり聞き慣れない声だったので、とっさにあまり親しくない人だと察したあたしは愛想よくした。



「えっと。名前見ずに出たんやけど‥(笑)誰ですか?」

「ケント、ケント!起こしてごめんな?」



あー! ケントくんかあ!


あのケントくんと出会った日からしばらく経ってたし、あたしはもうすっかりケントくんには忘れられていると思ってた。

だからすごくビックリした。




「あ、久しぶりですね」

「やなー!てか、めっちゃ急やけど マナちゃんら今日ひま?!」

「マナはひまですけど、美優はわかんないです」

「俺よく考えたら、今日くらいしか空いてる日なくてな。良かったら夜飲みにいかん?」

「行きたい行きたい!美優に聞いてみますね」

「うん!けど美優ちゃん無理やから、マナちゃんも無理とかはなしやで?(笑)」

「えーわかりましたあ(笑)」





美優は毎日暇だって言っていたので、あたしは普通にそう答えてしまった。



この時軽々しく答えなかったら良かったんかな‥


でも翔ちゃんとのことで色々悩んでたから、新しい世界に興味津々やったんよね。




あとからこんなにも後悔するなんて‥