翔ちゃんが冷たくなってから、あたしも必要最低限しか話さなくなったし もちろん翔ちゃんと連絡を取り合うこともなくなった。
冷たくなった理由もわからなかったし、毎日きたいちで翔ちゃんを見ると 悲しくなって泣くのを必死でこらえていた。
そんな あたしを心配したナギが、バイト帰りにあたしを居酒屋に連れて行ってくれた。
「さーナギ様のおごりやから好きなだけ飲みなさい!」
「やったー!!!」
ナギは何も聞かずに、ただあたしの飲むペースについてきてくれて いっぱい笑かしてくれた。
結局あたし達は朝方まで飲んで、始発で帰ることになった。
その別れ際、改札の前でナギがしばらく考えて 口を開いた。
「翔ちゃんって人は、確実にマナをたくさん傷付けたし これからもきっと傷付けると思うねん。それでも好き?」
一晩中飲み明かして、初めてナギは翔ちゃんの名前を口にした。
「‥‥‥うん。好き。マナ、翔ちゃんとおって傷付いたこともあったけど‥‥それでもこんなに隣で笑えて笑ってくれるだけで幸せやと思う人初めてやから‥とことん好きでおりたい」
「それがマナの答えやん!」
あ‥
そっかあ‥!
何を悩んでたんやろ?
翔ちゃんがマナに飽きても
マナの気持ちはマナの気持ち!
大好きなこの気持ち
無駄にしたくないよ‥‥
翔ちゃん‥
やっぱりマナは翔ちゃんのことが
どうしても大好きです‥