「そうだ、カオル……。カオル、まだいるかな?」

あたしは、浜辺へ走った。

もう、カオルは家に帰ってる時間だけど……。


でも、やっぱりカオルはいなかった。

けど、他に頼る人もいないあたしは、どうしてもカオルに会いたくって……。


あたしは漁業組合を訪ねた。

組合のおじさんに、カオルの家を教えてもらうために。

でも、おじさんの態度は冷たかった。


「小娘、わしが東京モンに教えてやるとでも思ったか? ああ?」

「分かったわ」


おじさんとセックスをした。


「カオルの家は隣の漁村の崖の上のお屋敷だ。行けばすぐに分かる」

「ヘイ、タクシー!」


あたしはタクシーに飛び乗った。