先に来てたらどうしようとか思ったけど、何だか大丈夫な気がして。
入学二日目から地元の違う女子を待つなんて、俺だけだろう。
友達と笑い合いながら登校する生徒、1人で音楽を聴きながら登校する生徒、色んな生徒の中から、たった1人を探す。
ふわっと春風が吹いて、横から声をかけられた。
「陽太…?」
声だけで分かった。
そして、自分の胸が音を立てたのも。
「莉々奈!お、おう!」
この胸の鼓動は一体何だ?
まさか!いやいやいや。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…