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実に気持ちの良い朝だった。
いつもよりも清々しくて、いつもよりも空が綺麗に見える。
昨日の出来事があったせいだろうか。
いや、おかげだろうか。
まだ少し重い瞼を擦りながら、トーストとサラダが置いてあるテーブルに座る。
ほぼ同時に、妹の結も俺の隣に座った。
「おにーちゃん、ドレッシングかけてぇー」
8歳の結は、まだまだ子供だ。
「はいはい」
まるで母親のような自分を、少しも恥ずかしいとは思わない。
新聞を読む父のスーツ姿を見ても、今日も1日頑張ってとしか思わない。
ただ、いつもよりも早く朝ごはんを食べ終えて家を出た。