席替えか……できれば窓際とかの目立ちにくい席がいいなーーそう思いながら、回ってきたクジを引いた。
もちろん現実は甘くはなくて、あたしは廊下側の1番後ろの席になってしまった。
「席を確認したら、荷物を持って移動するようにね!」
ガヤガヤと騒がしい教室で、まっすーは声を張り上げていた。
この学校の席替えは、机は動かさずそのままにしておくそうで、あたしは荷物をまとめたリュックを持って立ち上がった。
「夢希」
「…」
呼び止める声がして視線を向けると、佐久田くんがあたしを見上げていた。
「席、どこになった?」
「ろ、廊下側の1番後ろ」
「ふーん。オレあっち、前から3番目」
佐久田くんが指をさした方向は、窓側だった。
真逆じゃん……。
リョウくんの席はどこだろうと思う前に、佐久田くんと離れたことを残念に思うあたしがいた。
もちろん現実は甘くはなくて、あたしは廊下側の1番後ろの席になってしまった。
「席を確認したら、荷物を持って移動するようにね!」
ガヤガヤと騒がしい教室で、まっすーは声を張り上げていた。
この学校の席替えは、机は動かさずそのままにしておくそうで、あたしは荷物をまとめたリュックを持って立ち上がった。
「夢希」
「…」
呼び止める声がして視線を向けると、佐久田くんがあたしを見上げていた。
「席、どこになった?」
「ろ、廊下側の1番後ろ」
「ふーん。オレあっち、前から3番目」
佐久田くんが指をさした方向は、窓側だった。
真逆じゃん……。
リョウくんの席はどこだろうと思う前に、佐久田くんと離れたことを残念に思うあたしがいた。