「何かあったら助けになるから、ちゃんと言ってね!」
「わたしもいるからね」
斎藤さんが右手をぐっと握って力強く言った後に、小野さんのほわんとした声が続いた。
「ありがとう。あたしそろそろ戻るね」
あたしは2人に軽く手をあげると、自分の席に戻った。
ちらりと時計を見ると、もうすぐまっすーが来る時間で、あたしは急いでリュックから夏休みの課題や筆記用具を取り出した。
「……」
となりを見ると、佐久田くんが頬杖をついて下を向いていた。
いつもならすぐにあたしに気が付いて、あの笑顔で「おはよう」って言ってくれるのに……。
「お、おはよう」
何となく声をかけづらいオーラを感じたあたしは、控え目に言った。
「あぁ、おはよ」
目が合ったのは一瞬で、佐久田くんはすぐに向き直ってしまった。
「…」
あたし……何かした?
それとも新学期でただダルいだけ?
「わたしもいるからね」
斎藤さんが右手をぐっと握って力強く言った後に、小野さんのほわんとした声が続いた。
「ありがとう。あたしそろそろ戻るね」
あたしは2人に軽く手をあげると、自分の席に戻った。
ちらりと時計を見ると、もうすぐまっすーが来る時間で、あたしは急いでリュックから夏休みの課題や筆記用具を取り出した。
「……」
となりを見ると、佐久田くんが頬杖をついて下を向いていた。
いつもならすぐにあたしに気が付いて、あの笑顔で「おはよう」って言ってくれるのに……。
「お、おはよう」
何となく声をかけづらいオーラを感じたあたしは、控え目に言った。
「あぁ、おはよ」
目が合ったのは一瞬で、佐久田くんはすぐに向き直ってしまった。
「…」
あたし……何かした?
それとも新学期でただダルいだけ?