光を反射して虹色に輝くシャボン玉。


触れたら壊れてしまうけれど、つい手を伸ばしてしまうほど綺麗なそれ。


その宝石みたいなシャボン玉の中にいる私は、自分でもびっくりするくらい綺麗に写っていた。



…私、こんなに綺麗じゃないのに。


秋樹の手にかかると、魔法みたいに綺麗に撮ってくれる。


シャボン玉の中で、青空に、太陽の光に消えてしまいそうな私の背中。



秋樹の瞳に私は、こんな風に映っていたんだろうか。




さらにスクロールすると、『タイトル:宝物』の文字。



それを見た瞬間、目の奥がツンとして、涙がポロポロと溢れてきた。