ねえ、秋樹。
秋樹。
あき。
隣の席になったあの日から。
初めて秋樹の写真を見たあの瞬間から。
私のこの気持ちは、桜の花びらみたいに静かに優しく積もって、時には風に吹かれて舞い上がって、それからまた新しい花びらが重なって。
もうひとりで抱えるには、大きすぎる。
いつも通りの風景を、こんなにも綺麗な写真に収める人は。
レンズ越しに、あんなにも素敵な光景を目にしている人は。
いったいどんなに素敵な人なんだろうって。
優しくて、大人で、落ち着いていて。
自分の好きなことを全力で頑張って。
だけどたまに子供っぽくて意地悪で。
少し控えめなところも、笑って誤魔化すところも。
ぜんぶ、ぜんぶ、私には眩しくて見つめられない。