麗華side

「「「…!」」」
『んん…!』

…ゴクッ。
私、桜哉に…口移しさせられた…?

___うへぇ、最悪。


5分後

『はぁーー。……さっきは助かった。ありがとうございます。』
桜「いや…。怒ってないのか?」

いやマジで危なかったから助かった。

『怒るも何も命の恩人ですから。
お礼……、んー、何ならいいですか?』

雷華に貸しをつくってしまった。

雅「教えて欲しいことがあるのですが。」
『ん?なんでも聞くよ。』

雅「名前は?」

いきなり答えられないのがきた。

『…華。』
雅「見かけない顔ですが。」
「…今日転校してきた。」

ごめん。
嘘はついてない。



雅「では最後に、蒼海玲を知っていたりは?」

しょうがない。

『知ってるよ。』

四人の顔つきが変わる。

桜「玲とどういう関係だ?」

…咄嗟に思いついたのが。

『双子…。玲が上。』

双子の設定だ。

成「…確かに。雰囲気といい、話し方といい、そっくりだね。」

双子って話し方も似るの?

『最後って言ったからこれでおしまい。じゃ…』

そう言って立ち上がろうとすると腕を掴まれる。

桜「お前を雷華の姫にする。」
『やだ。帰る。』

桜哉は手首を痛いくらいに強く握る。
その時

『…っ!』

…急に…頭が…。

桜「お前が頷くまで離さない。」

…なんで…急に…。