「…そっか」
水野は本当に弟のことを大切に想う目をしている。
「たった一人の大切な弟だもん、楽しく過ごして欲しいよ」
幸せそうな、優しい笑顔。
普段はあくたればかりついているけど、本当は弟のことを何よりも大切に想っている。優しい姉の目をしている。
言うのは、今しかない。
「水野、放課後ちょっといいか?」
「ほ?いいよー」