「ねぇ。」
腕を緩めて、至近距離で見つめ合う。
「ん?なんだよ。」
「もう一回言ってくれない?私に好きって。」
さっきは緊張していて、嬉しくて。
だからもう一度。
「ったく、ちゃんと聞けよ?」
「うん。」
ふ〜っと小野寺は息を小さく吐いた。
「好きだよ。カナエ。」
「私も大好き、秀太!」
小野寺って呼び名も悪くないけど。
秀太って呼べる彼女の立場はもっと良い。
「不意打ちかよ。」
そう言って照れたように笑った秀太は
私に近づいて、触れるだけのキスをした。
fin****
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…