そんなの私に言わないでよ。


「好きな子いるくせに。」


「いるよ。すげぇ好きなの。そいつの事。」


ほらね。


だったら、勘違いさせるような事言わないで。


時間見ればもう1時をまわっていた。


「もう寝るね。」


布団を出して勝手に広げる。


私はやけに不機嫌だ。


小野寺が好きな子の話なんてするから。


「待ってよ。カナエ。」