私は恥ずかしくてずっと下を向いていた

歩き始めて少しした所で奏太が質問してきた

「なぁ。あんたって好きな人いたの?」


私はビックリして奏太の顔をみたら、奏太はまっすぐ前をみていて無表情だった
私は黙ったままだったので奏太は話し出した

「だってさ、俺あんたに無理矢理付き合わせたじゃん。だから気になってさ…」


そう言ってから奏太は私の方を向いた


「なぁ。どうなの?好きな人いたの?いないの?」


あまりに真剣に聞かれたので私はこたえた


『えっと……いなかったかな。恋なんてしたこともなかったし……』


「そっかぁ」


なぜか奏太はホッとした表情をしていた