【優華side】

「ふんふんふーん♪」

あたしは、朝からご飯を作っていた。

今日は翔馬が新しい営業先に行くと聞いていた。

ジュー

あたしは冷蔵庫から肉を取り出し油で揚げた。

「待っててね♡翔馬♡」

そしてあたしは作った料理を更に入れ、机に並べた。


「翔馬、朝ご飯出来たよ〜!」

「ああ。ありがとう優華」

(えへへ!頑張って作ったんだよ〜)


「翔馬、今日から新しい営業先に異動になったんでしょお〜?だからカツって意味でとんかつだよ〜♡」

(ちょっと違うけど笑けど翔馬、とんかつ大好きだもんね♡)

「いっぱい作ったからたくさん食べてね♡」

そう言った後、翔馬はたくさんとんかつを食べた。

しばらくして翔馬の食べるスピードが遅くなった。

「…食べてくれないの?翔馬」

「ごめん、そろそろ電車に乗らないといけないから…」

「そっか…。」

「ごめん!」

「ううん、行ってらっしゃい♡」

パタン

そして翔馬は出て行った。

ガコン

あたしはとんかつをゴミ箱に捨てた。

「…次は絶対全部食べさせてみせるんだから」