瞳の中のせいいっぱい

携帯の音楽が鳴る。
アラーム…何回もスヌーズするもママの足音で目が覚める毎日。

何もない、普通の生活、今日も平凡に始まるはずだった…

あの出会いがなければ私はきっと平凡で不自由ない生活をしていたんだよね。

あの人が私の前に現れなければ…きっと…
「ママ、今日恭ちゃん宅でテス勉してくるから、夕飯おばさんにご馳走になってくる」
「いつも悪いから~。たまには家でやればよいのに!」
「次は家につれてくる!じゃあいってきまーす」

バタバタと階段から落ちるとトーストを口にくわえた私は猛ダッシュ。

私、桜井美命(さくらい みこと)高校2年!
恋愛妄想主義者(笑)
でもって、彼氏は幼馴染みの高木恭也(たかぎ きょうや )
親友は船橋花梨(ふなはし かりん)
私達3人は小学校からずーっと一緒でずーっとつるんできた仲間。
もー!誰に自己紹介してるんだー!この私は~!
一人で語り一人でツッコミ。
「あー!この登坂~もー!やだよー。遅刻しちゃう…」!!!!!!!
「キャっ! 」
自転車のペダルを踏み外した私はそのまま自転車ごと横転。

その後の事はうろ覚えでしかなかった。
ただ…誰かに確かにあの時誰かの腕に支えられて

作品を評価しよう!

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア