「この石にはね、『永遠の誓い』って意味があるらしい。



南条、俺はね、

春になったらお前を迎えに行くし、その後もずっと傍にいるよ。

南条さえ良ければ、永遠に離すつもりないんだ。

約束するよ。



だから、どうか俺を信じて、不安にならないでいて?」



「!!」



それから先生は少し照れたようにふっと笑って、

「良かった。

南条細いから大丈夫とは思ったけど、サイズ分かんないから店で迷ったんだ。」

と言った。



笑う先生に対して私は涙が溢れてしまって。

駄目だと思うのにそれはもう止められなくて。



「何泣いてるの?」

「嬉し…くて…」



先生はくすっと笑い、指の背で私の目尻を拭う。



「信じて、待っててくれる?」

「…はい。」



先生は私の肩に腕を回し抱き寄せる。

先生の胸の中は暖かくて、安心する。



(信じてるよ。

だから私も先生に迎えに来てもらえるように頑張る─)