中間試験最終日。

午前中で試験が終わると、私はお弁当を食べて図書室で自習していた。



夕方まで時間を潰して私は英語準備室を訪ねる。

久しぶりの英語準備室。

胸はドキドキして、足取りはふわふわする。



準備室の前まで着くと、

(あれ…?)

部屋の電気が消えていた。

ノックをしてドアを引くも鍵が掛かっていて開かない。



(先生、職員室かな?)



仕方なく職員室に足を向ける。



どうしても逢いたい。

だって先生と想いが通じ合ってから、月曜日に外にいる先生が遠目に見えただけで、まだちゃんと逢えてない。



でも職員室にも先生の姿はなく、

「初原先生は今日はもうお帰りになったよ。」

と隣の席の先生に言われてしまった。



(えぇっ!何で!?)



やっと、やっと逢えると思ったのに…



先生は私に逢いたくないのかな…



確かに正式に先生の彼女になったわけじゃない。

けど、限りなくそれに近い約束をしたつもりだった。



(それに、誕生日だってあったのに…)



ちょっともやもやする気持ちで私は黄昏の空の下、学校を後にした。