私たちは午後をいつものように過ごし、放課後になった。 「樹ッッ!!あたし部活行くからぁ~♪ バイバ~~イ☆」 凛はそう言うと走って行ってしまった。 凛はバスケ部に入っている。 もう少しで、3年にとって最後の大会があるらしい。 ……私? 私は帰宅部だよ? 「イツキ~~帰っぺ~」 永太郎が鞄を抱え、私の席に来た。 「うん。行こ。」 私と永太郎は一緒に昇降口へ向かった。