「りり花っ!!」


できるかぎりの大声を出すと、

大柄なふたりがこちらを振り返る。


突然の大声に目を丸くしているりりちゃんのところに、

慌てて駆けつけた。



すると…


「なんだ、男いるんじゃん」


「ちぇ、彼氏と来てたんだんならそう言えよ」


気まずそうな顔をしたその2人組は、
ぶつくさと言ってすぐに去っていった。





かれ、し?


弟じゃなくて、彼氏?


俺…が、りりちゃんの彼氏に見られた?!