りりちゃんは真っ青な顔をしてまだ震えて怯いる。


そんなりりちゃんの背中をさすり、顔を覗き込んだ。


「りりちゃん、なにか飲む？」



青ざめた顔でコクンと頷くのが精一杯のりりちゃん。




「飲み物買ってくるから、ここで待っていられる？」




りりちゃんが頷いたのを確認して、
少し離れた自動販売機まで走り飲み物を買うと

一枚のポスターが目に入る。



『観覧車の一番上で告白すると、成功率♡%！
カップルシートでSWEET TIME♫』


へぇ…


カップルシートか…



りりちゃんの飲み物を買うと、
おばけ屋敷の受付に謝りに行った。


りりちゃん、泣きながらおばけ屋敷の壁やら木やらを破壊してたから…


受付の人に頭を下げて謝り、りりちゃんのもとに戻ると、

大学生くらいの男２人が、

ぐったりしているりりちゃんに声をかけようとしているところだった。