木々の間をぐるぐると回転しながら走り抜けるジェットコースターに二回連続で乗ると、
玲音の手を引いて、
今度は立ち乗りコースターに走った。
「りりちゃん、絶叫マシン大好きだよね…」
フラフラになった玲音の腕を、
ぐいぐいと引っ張る。
「あれ! 次はあれ、乗ろうっ」
360度回転するスペースジェットを指差すと、
玲音に止められた。
「り、りりちゃん、ちょっと休憩!
絶叫マシンは休憩しよっ…!
なんだか、まっすぐ歩けなくなってきた…」
「もう、情けないなっ! 」
よろよろしている玲音の腕をぎゅっと掴んだ。
木陰のベンチで休んでいると
木立の奥にお化け屋敷があるのが見えた。
「じゃ、あれ、入ろっ!あれなら揺れないし!
史上最怖の最強だって!
玲音、お化け屋敷なら大丈夫だよね? 」
フラフラしている玲音の返事を聞かずに、
お化け屋敷まで連れて行った。