そう呟いて、ハッとした。
「玲音、もしかして……! ちょっとこっち来て! 」
鏡の前で2人で背中合わせに立ってみると、
ほんの少しだけ、
玲音の方が背が高くなっていた。
「えーっ! いつの間に?!
毎日一緒にいるから気がつかなかったっ! 」
すると、玲音がコップ片手にふるふると体を震わせ始めた。
そんな玲音が心配になり玲音の顔を覗き込むと…
「いやったぁ‼ 」
目を輝かせて子供みたいに玲音が飛び跳ねた。
そんな玲音がとにかく可愛くて、
思わず反射的にぎゅっと抱きしめて…
「うわっ‼ 目線、近いっ! 」
目の前にせまる玲音の顔にびっくりして、
思わず玲音を突き飛ばした。