翌朝、カーテンの隙間から差し込んだ朝陽が眩しくて目が覚めた。
ぐるりと部屋を見回すと、
隣でパジャマ姿のりりちゃんが、眩しそうに片目を開けた。
「んー…玲音、寝癖すごいよ…」
そう言ってりりちゃんが寝ぼけながら手のひらを俺の頭に伸ばしてきた。
「玲音の髪、やわら、…かくて、きもち、…い、い…」
俺の頭をなでながら、りりちゃんはまた眠ってしまった。
りりちゃんに触られると
ドキドキして息が苦しくなる。
りりちゃんは俺と一緒に寝ても
ドキドキしたりしないのかな…
俺と一緒にいても、なにも感じないのかな…
隣でまたぐっすりと眠ってしまったりりちゃんをじっと見つめる。
震える指先で眠っているりりちゃんの綺麗なぷるんとした唇にそっと触れると、
これ以上ないほどに心臓が大きな音を立てる。
いつも、俺だけがドキドキしてるみたいだ…
りりちゃんは俺のこと、どう思ってるの?
そう思いながら、ゆっくりとりりちゃんに顔を近づけたその時…
りりちゃんの部屋のドアが勢いよく開いた。