夕飯を食べ終わって食器を片付け終わると、
床に手足を投げ出して
ゴロンとリビングに大の字に転がった。
「なんだかさ、当たり前だけど中学校って小学校と全然違うね。
今日1日でぐったり! 」
「りりちゃんでも疲れることあるんだ? 」
「あるよ! 当たり前だよっ! 」
「へー! 」
玲音がわざとらしく驚いた顔をしている。
ム、ムムっ!
「私のことなんだと思ってるの?」
起き上がって玲音の顔を見つめると、
「アンドロイド?」
と、答える玲音。
「ひっどい! そういうこと言うなら、こうしてやるっ‼」
こちょこちょと脇腹をくすぐると、
玲音は顔を真っ赤にして、涙を浮かべて体をよじった。
玲音は小さいころから、くすぐると弱い。
「もう宿題手伝ってあげないから!」
「ごめんなさいっ」
体をよじりながら顔を真っ赤にして謝る玲音は、
幼い頃と全然変わらない。
息を切らした玲音が落ち着いたのを見計らって、
玲音の顔を覗き込んだ。