休み時間を終えて教室にもどると、
友達に囲まれた。


「おい、玲音!お前、隠してるみたいだけど、
本当は吉川と付き合ってんだろ?ばればれだぞ」


「この前も、お前、吉川と手つないで下校してただろ? 

あの距離感、ただの幼なじみとは言わせないぞ」


「本当は俺も吉川のこといいなって思ってたんだけどさ、

さすがに2人の姿みてたら無理かなって諦めたよ。たぶんそういう奴が、たくさんいるだろうな」


「羨ましい奴めっ!」


ふざけて蹴飛ばしてきた連中に、
なにも答えないまま、にっこりと笑った。


りりちゃんはだれにもあげないよ。