その日、夕飯を食べ終えると、

りり花が個人面談でもらった進路調査票をテーブルのうえに並べた。


りり花が嬉しそうに頬を緩める。

「玲音、ここから高校に通えるようになって本当に良かったね!

あとはちゃんと勉強して第一志望の高校に受かるだけだね!

私も頑張らないとっ!」


りりはは両手を握ってファイティングポーズを取っている。



「父さんと母さんを説得するのに少し時間はかかったけど、

でも、ちゃんと話してよかった。

りりちゃんの家には迷惑かけることになっちゃうけど」


「迷惑なんかじゃないよ。

私もお母さんも、玲音がいてくれたほうが嬉しいもんっ!」



明るく笑っているりり花。


その手元の進路調査票に視線を落とす。


りり花の第一志望は星薇女学園。

さすがに女子校には一緒に通えない。


しばらく考えて、口を開いた。