「玲音、イチャイチャしてんじゃねーぞ!」

「見せつけんなよ」

「イチャイチャ?」

りり花が首をかしげる。

「ごめん。あいつら、すぐ悪ふざけするから気にしないで」


「う、うん。左目、砂は、入ってなさそうだけど真っ赤だよ。
病院行かないで大丈夫?」


「ん、もう、大丈夫。ありがと、りり花」


パッとりり花から手を離して、ニッコリと笑った。


振り向くと、竹内はいなくなっていた。