【玲音 side】


気がつけば、夜中の3時。

りりちゃんのおじさんとおばさんは今日も泊まりだ。

数学の教科書を閉じて、りりちゃんの寝室に向かう。

眠っているりりちゃんの頬にそっと触れると、
心臓がドキドキとその鼓動を早める。


明るくて、温かくて、優しくて……

りりちゃんは俺にとって太陽みたいな存在だ。


りりちゃんの隣にいられるように、俺、頑張るよ。

滝澤なんかに負けないよ。


ずっとりりちゃんの隣にいるためなら、

どんなことでもする。


幸せそうに眠っているりりちゃんの優しい唇にそっとキスを落として、
りりちゃんの隣に滑り込んだ。