「りりちゃんも一緒に入る?」


「バカなこと言ってないでしっかり温まってね!
 パジャマ、用意しておくから!」


濡れた前髪からポタポタと雫をこぼしながら、
目尻を下げて玲音がすごく嬉しそうに笑った。


「どうしたの、玲音?」

「俺、幸せだなと思って」

「こんなにびっしょりに濡れちゃったのに?」

嬉しそうに笑っている玲音に首をかしげた。


最近の玲音は雨に濡れてもご機嫌だったり、
理由もなく急に機嫌が悪くなったり。


うーん、

よくわからない……