体育館裏からグラウンドに向かう途中、
りり花の声が聞こえてきた。
「勉強教えてもらってただけだよ?」
「そうかなー、瀧澤といい雰囲気だったけどなぁ」
渡り廊下でりりちゃんがクラスの友達と話していた。
「最近、瀧澤くんってさ、
休み時間のたびにりり花に話しかけてるよね」
「りり花はどうなの?」
「どうって?」
「瀧澤くんのことに決まってるでしょ!」
「ものすごくいい先生になると思う。
勉強教えるの、すごく上手なんだよ?」
「そうじゃなくてさ……」
声をかけることも、かと言ってその場を離れることもできず、
りりちゃん達の話に耳を傾けた。
「それじゃ、瀧澤くんも来るから、
りり花もクリスマスパーティおいでよ!」
…クリマスパーティー?
「途中で滝澤くんとふたりきりにしてあげるからさ!」
とっさにりりちゃんのもとに飛び出しそうになったその時、
りりちゃんの明るい声が響いた。
りり花の声が聞こえてきた。
「勉強教えてもらってただけだよ?」
「そうかなー、瀧澤といい雰囲気だったけどなぁ」
渡り廊下でりりちゃんがクラスの友達と話していた。
「最近、瀧澤くんってさ、
休み時間のたびにりり花に話しかけてるよね」
「りり花はどうなの?」
「どうって?」
「瀧澤くんのことに決まってるでしょ!」
「ものすごくいい先生になると思う。
勉強教えるの、すごく上手なんだよ?」
「そうじゃなくてさ……」
声をかけることも、かと言ってその場を離れることもできず、
りりちゃん達の話に耳を傾けた。
「それじゃ、瀧澤くんも来るから、
りり花もクリスマスパーティおいでよ!」
…クリマスパーティー?
「途中で滝澤くんとふたりきりにしてあげるからさ!」
とっさにりりちゃんのもとに飛び出しそうになったその時、
りりちゃんの明るい声が響いた。