今日から吹部の見学。
すごい楽しみなんだけど…
ここどこ?
音楽室の横の楽器庫に通された。
そこにはマラカスやタンバリンがある。
少し触ってみた。
そしたら少し音が出て楽しくなった。
マラカスも振ってみた。
楽しい…!
パーカッションもいいかも!
そしたらマラカスの丸い部分が床に落ちた。
「あー!」
大きい声が出て口を塞ぐ。
丸い部分から中のビーズの様なものが出て来た。
早く!
なんとか!
「小坂さん?入るよ?」
やば!
部長の声…
私はなんとか丸いのと棒の部分をくっつけた
残りのビーズは棚の下に蹴って入れた。
「じゃあ楽器体験の説明をするね」
そう言って入ってきた部長。
気づいてない!
「楽器体験は時間は5時半まで。そこからは合奏が入ってるから悪いけど帰ってもらうの。
そのパートが向いてるなって思ったら、長くいて良いし、向いてないと思うならすぐ変えるのもあり。希望はある?」
「サックス!サックスやりたいです」
「じゃあ、サックスの説明をするね。サックスはソプラノ、アルト、テナー、バリトンってあるんだけど、うちのサックスパートはバリトン以外を一括りにしてるの。バリトンサックスはローウッドって言うパートに振り分けられてる。ソプラノ、アルトは掛け持ってもらってる。それぞれ大きさも違うし、出る音の高さも違う。ソプラノサックスはクラリネットみたいな形をしていたり…見た目も結構違う。だけど木管楽器の中だと結構目立つしカッコいいから、楽しいと思う」
「詳しいんですね」
「部長だからね」
そして、サックスパートの部屋に通された。
「サックスパート2年の葉山潤(はやまじゅん)です。よろしく」
「よろしくお願いします!」
「今はもう引退の3年生に変わって2年がパートリーダーを回してるんだ。で、これがマウスピース。これにこれを付けて音を出す。吹いてみて」
渡されたのは曲がっていて、銃みたいな形をしている。
それを咥えて息を吹き込んだ。
「あんまり出ないなぁ」
「下の唇を巻いて咥えるんだ。上の歯で上の部分に付けて、あまり咥え過ぎないで」
「はい!ふー」
思いっきり息を吸って、吐いた。
そしたらさっきよりはマシな音が出た。
「肺活量はあるのか。じゃあ楽器に付けてみようか。貸して」
さっきまで口に咥えてたものを奪われて、キラキラのサックスに付けて渡された。
「カッコいい…」
小さい声でそう呟いた。
「さっきとは違って長くなったから出にくいけど…」
「頑張ります!」
でもあまりいい音は出なくて、だんだん先輩に申し訳なくなって来た。
「疲れた?少し休憩しようか?」
「はい」
「次は何か行きたい所ある?」
「いえ、特に…」
「じゃあ、この4階から順に回ろっか。次は確か…低音パートか…少し厳しいか?」
「え…」
「もう次行く?」
「あ…はい」
私はそう言って潤先輩についていった。
すごい楽しみなんだけど…
ここどこ?
音楽室の横の楽器庫に通された。
そこにはマラカスやタンバリンがある。
少し触ってみた。
そしたら少し音が出て楽しくなった。
マラカスも振ってみた。
楽しい…!
パーカッションもいいかも!
そしたらマラカスの丸い部分が床に落ちた。
「あー!」
大きい声が出て口を塞ぐ。
丸い部分から中のビーズの様なものが出て来た。
早く!
なんとか!
「小坂さん?入るよ?」
やば!
部長の声…
私はなんとか丸いのと棒の部分をくっつけた
残りのビーズは棚の下に蹴って入れた。
「じゃあ楽器体験の説明をするね」
そう言って入ってきた部長。
気づいてない!
「楽器体験は時間は5時半まで。そこからは合奏が入ってるから悪いけど帰ってもらうの。
そのパートが向いてるなって思ったら、長くいて良いし、向いてないと思うならすぐ変えるのもあり。希望はある?」
「サックス!サックスやりたいです」
「じゃあ、サックスの説明をするね。サックスはソプラノ、アルト、テナー、バリトンってあるんだけど、うちのサックスパートはバリトン以外を一括りにしてるの。バリトンサックスはローウッドって言うパートに振り分けられてる。ソプラノ、アルトは掛け持ってもらってる。それぞれ大きさも違うし、出る音の高さも違う。ソプラノサックスはクラリネットみたいな形をしていたり…見た目も結構違う。だけど木管楽器の中だと結構目立つしカッコいいから、楽しいと思う」
「詳しいんですね」
「部長だからね」
そして、サックスパートの部屋に通された。
「サックスパート2年の葉山潤(はやまじゅん)です。よろしく」
「よろしくお願いします!」
「今はもう引退の3年生に変わって2年がパートリーダーを回してるんだ。で、これがマウスピース。これにこれを付けて音を出す。吹いてみて」
渡されたのは曲がっていて、銃みたいな形をしている。
それを咥えて息を吹き込んだ。
「あんまり出ないなぁ」
「下の唇を巻いて咥えるんだ。上の歯で上の部分に付けて、あまり咥え過ぎないで」
「はい!ふー」
思いっきり息を吸って、吐いた。
そしたらさっきよりはマシな音が出た。
「肺活量はあるのか。じゃあ楽器に付けてみようか。貸して」
さっきまで口に咥えてたものを奪われて、キラキラのサックスに付けて渡された。
「カッコいい…」
小さい声でそう呟いた。
「さっきとは違って長くなったから出にくいけど…」
「頑張ります!」
でもあまりいい音は出なくて、だんだん先輩に申し訳なくなって来た。
「疲れた?少し休憩しようか?」
「はい」
「次は何か行きたい所ある?」
「いえ、特に…」
「じゃあ、この4階から順に回ろっか。次は確か…低音パートか…少し厳しいか?」
「え…」
「もう次行く?」
「あ…はい」
私はそう言って潤先輩についていった。